豊川市赤塚山公園にある、動物との触れ合い施設「アニアニまある」で飼育員として日々動物たちのお世話をしている峯梢さん。「飼育員」と聞くとかなり特殊な仕事のように思えるが、峯さんが飼育員になったきっかけは「もともと生き物が好きだったから」と実にシンプル。「自分は小さい時から山の中で育った環境もあり、虫や動物にもともと興味がある方でした。高校を卒業して、飼育員になるため名古屋の専門学校に通って、卒業後はすぐここに就職して、あっという間に13年経ちましたね」。
「アニアニまある」には、ポニー、ヤギ、ブタ、ウサギ、モルモット、ニワトリ、ハムスターと大きく分けて7種の動物が飼育されている。いわゆる家畜に分類される生活に身近な動物たちだ。入場無料ということもあり、常連客が多いのも特徴で、平日は保育園入園前の小さな子どもを連れた母親たちが中心、休日はファミリー客や県外からの集客もある、豊川市内外から愛される人気スポットのひとつだ。
飼育員の朝のルーティンワークは、まず動物の健康状態のチェックから始まる。チェックが終わり次第、各小屋から広場へと動物たちを誘導し、その間に餌を食べるスペースや、寝床などの清掃を行う。昼と夕方に餌やりと掃除をし、一日の作業を終える。暑い夏も寒い冬も屋外での作業はかなり体力のいる仕事ではないのだろうか?というこちらの心配に対して「自分は生き物に接していること自体が楽しいので気にならないですね。もともと体を動かすことも得意な方だったので、体力的に辛くなったことはこれまで特にありませんでしたよ」と明るく答えてくれた峯さん。さらに「大きな動物園への転職を憧れた時期もありましたけど、今は動物たちとの触れ合いをモットーとするこの園で、まずは動物に触れる第一歩を子どもたちに安心して体験してもらうことを大切に考えている」とこの仕事のやりがいについても語ってくれた。
令和5年の30周年に向けて、ここ「アニアニまある」と「水の広場」「宮池広場」は現在大改装中だ(2022年5月時点)。リニューアル後は、ポニーの乗馬コースもできるのだそう。現在はコロナの影響により、動物への触れ合いに対して制限されてしまっているが、来たるべきその日に備え、峯さんはポニーとのトレーニングにも力を入れて取り組み中。今後ますます注目度が高まっていくであろう「アニアニまある」と「ぎょぎょランド」に期待しておこう。